高気密・高断熱住宅は、C値、UA値といった言葉が出てくることがあります。この記事では、住宅の気密性能や断熱性能を示すC値・UA値について詳しく解説します。主なトピックスは次の3つ!C値・UA値とは?C値・UA値の住まいを建てるメリットや選ばれる理由C値やUA値を叶えた住まいの事例高気密・高断熱の家づくりを得意とするおすすめの工務店も紹介!住宅の性能を重視したい方は、ぜひ参考にご覧ください。目次断熱性能や気密性能を測定するために使用されるC値、UA値とは?引用元:photoACここでは、断熱性能や気密性能を測定するために使用されるC値、UA値の概要と計算方法などを紹介します。C値「家にどれくらいすき間があるのか」を示した数値住宅全体の隙間の合計面積÷延べ床面積UA値「どれくらい熱量が家の外に逃げやすいのか」を表す数値各部の熱損失量の合計÷延べ外皮面積C値(隙間相当面積)とは?C値は家にどのくらい隙間があるのかを示す気密性能の基準です。小さいほど隙間がない家ということになります。しかし、この指標は2009年の省エネ法改正により気密性を指し示す値からは撤廃され、現在は公式な値としては扱われません。しかし、撤廃以前では隙間がない家を表現する方法としてよく使われていたため、現在のパンフレットでもよく見かける指標となっています。住宅業界では、高気密住宅を打ち出すのであれば、C値は1.0を切っておくべきだと言われています。10㎠/㎡…一般住宅/隙間の合計は100㎡の延べ床面積に対してA3用紙程度のイメージ。5.0㎠/㎡…省エネ基準の家(寒冷地以外)/隙間の合計はB5用紙程度のイメージ。1.0㎠/㎡…高気密住宅/隙間の合計は、はがき0.6枚分程度のイメージ。0.5㎠/㎡未満…世界で採用している厳しい基準/隙間の合計面積は一般住宅の20分の1。花粉や黄砂などの侵入も防ぎます。UA値(外皮平均熱貫流率)とは?UA値とは床、外壁、天井、窓といった外皮部分から熱がどのくらい逃げるのかを示す断熱性能の基準です。数値が小さいほど熱が逃げにくい家ということになり、省エネ住宅基準の指標として使用されます。UA値は地域ごとに国が定めた省エネ基準地域区分によって分類されています。地域ごとの気候に合わせて8段階の基準を設けたもので、たとえば同じ性能の住まいでも、北海道と沖縄では同様の冷暖房設備で快適に過ごせるかが変わってきます。基本的に冬の方が冷暖房エネルギーを必要とするため、北海道(1地域)に近いほどエネルギー消費量が大きく、沖縄県(8地域)に近いほど小さくなっています。C値とUA値の切っても切れない関係引用元:PhotoAC「高気密高断熱な家」という言葉をよく耳にするようになりましたが、C値(気密性)とUA値(断熱性)は切っても切れない関係。C値だけが高い住まいは、隙間がない分、外気が入ってきにくいです。しかし、断熱が低いことで、床や天井から熱が伝わって来てしまいます。その結果、足元が冷えたり室内の温度を均一に保つことが難しくなってしまいます。逆にUA値だけが高い住まいは、壁や床から逃げていく熱量は少ないです。しかし、隙間から空気が入り込んでしまうため、冬は寒く、夏は暑くなってしまいます。どちらか一方が高いわけではなく、C値とUA値それぞれの「バランス」が重要なのです。C値・UA値それぞれのメリット引用元:PhotoAC続いて、C値とUA値それぞれのメリットを紹介します。具体的にどんなメリットがあるのかを知ることで、より快適な暮らしに近づくでしょう。【C値】自然換気がしやすいコストを抑えられる結露リスクが低くなる場合がある【UA値】建築コストを抑えられる通気性が良くなる場合がある寒冷地以外では快適に暮らせる場合もあるC値が高い家は自然換気がしやすく、施工精度の危機を求めないため建築コストを抑えられ、湿気がこもりにくいため結露のリスクも低い一方、UA値が高い家は寒冷地以外では過度な断熱が不要で、建築費を削減しながら通気性を確保しやすく、比較的快適に暮らせるといったメリットもあります。シンプルな家の魅力についてはこちらの記事でも紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。シンプルな家の魅力とは?おしゃれで快適な暮らしを実現C値やUA値の住まいが選ばれる理由引用元:photoACC値やUA値が優れた住まいが選ばれる理由は、快適性、経済性、健康面、配慮環境の全てに関してメリットがあるからです。C値が低い住宅は気密性が高く、外気の影響を受けにくいため、室内の温度が安定し冷暖房効率が向上します。さらに、家全体の温度ムラが少なく、ヒートショックのリスクも軽減されるため、高齢者や子どもがいる家庭でも安心です。 省エネ性能により環境負荷が軽減され、脱炭素社会の実現に貢献する点も評価されています。C値やUA値を実現した住まいの事例引用元:株式会社スウェーデンハウス公式HP高気密・高断熱設計により、一年中快適な室内環境を叶えた戸建て住宅。大開口の窓から自然光がたっぷりと差し込み、開放感いっぱいの吹き抜けが空間の広がりが感じられます。また壁や床には断熱性能の高い素材を使用し、外気の影響を考慮している為、冷暖房効率が向上。自然の温もりを感じさせる一瞬、調整機能にも優れた快適な居住空間となっています。C値やUA値を建てる際の気を付けるべきポイント引用元:photoAC家を建てる際には、C(気密性)とUA値(断熱性)のバランスをとることが重要です。また、UA値が高い家は建築コストを抑えられるもの、断熱性能が低いため寒冷地では室内の温度変化が大きくなり、快適性が高まる可能性があるため、注意が必要です。そのため、家を建てる際には、地域の気候やライフスタイルに適したC値・UA値のバランスを考えることが大切です。また寒冷地ではC値・UA値ともに慎重に、高気密高断熱住宅にすることで、冬の寒さ対策や暖房費の削減に繋がるでしょう。また、気密性や断熱性を高めるためには、施工精度の高い業者を選ぶこともポイントになります。C値・UA値を正しく設計し、住環境に合った住宅性能を確保することが、長く快適に暮らせる家づくりの鍵といえます。高気密・高断熱の住まいに関するQ&A引用元:photoAC続いて、高気密・高断熱の住まいに関するQ&Aを紹介します。「高気密・高断熱」を調べている方は、ぜひ参考にしてみてください。Q1. 高気密・高断熱住宅のメリットは何ですか?A.高気密・高断熱住宅は、外気の影響を受けにくく、室内の温度を一定に保つことができます。また、結露が発生しにくい、カビやダニの発生を抑えることができるため、健康にも良い点が魅力です。Q2. 高気密・高断熱住宅は夏場に暑くなりませんか?A.適切な断熱材の使用と遮熱対策を行えば、夏の暑さも軽減できます。屋根や壁に高性能な断熱材を使うことで、外気の熱が室内に伝わりにくくなります。また、遮熱ガラスやブラインドの活用、計画的な換気により、快適な温度を維持することが可能です。Q3. 高気密・高断熱住宅は換気がしにくい、空気がこもりませんか?A.高気密住宅では、常に新鮮な空気を供給できます。24時間換気システムを設置することで、CO2や湿気を適切に排出しているため、快適な空気環境を考慮することができます。適切な換気計画が実施されていれば、空気がこもる心配はありません。高気密高断熱の住まいを提供しているおすすめの住宅会社3選引用元:株式会社山口工務店公式HP当メディアの注目エリア、新潟に焦点をあてて、高気密高断熱の住まいを提供しているおすすめの住宅会社を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。KEEP:S(株式会社KENYOU)引用元:KEEP:S公式HP会社名株式会社KENYOU本社所在地〒940-0024新潟県長岡市西新町2-3-14電話番号0258-89-7087設立2017年8月対応可能エリア新潟県長岡市、見附市、小千谷市、三条市、柏崎市、燕市、加茂市、出雲崎町、新潟市公式サイトURLhttps://keeps-life.com/KEEP:S(株式会社KENYOU)は、お客様一人ひとりのライフスタイルに合わせた家づくりを提案する工務店です。自然素材にこだわり、木の温もりを感じられる住まいを実現します。高い技術力と豊富な経験を持つ職人たちが、丁寧な施工を行います。環境に配慮した省エネ住宅の設計にも力を入れており、長く快適に暮らせる住まいづくりを目指しています。さらに、アフターサポート体制も充実しており、お客様に寄り添ったきめ細やかなサービスを提供します。家づくりの強み独自の設計システムによる、効率的かつ柔軟な家づくりプロセス地域の気候風土に適した、耐久性の高い構造設計専門のインテリアコーディネーターによる、トータルコーディネートサービスKEEP:Sの口コミ情報はこちらをご覧ください!新潟の注文住宅なら「KEEP:S」!こだわりの家づくりで理想の住まいを実現KEEP:Sが手がけた住まいの施工事例引用元:KEEP:S公式HPダイニングを中心に家族が集まりやすい平屋設計となっています。白を基調としたシンプルなインテリアに、デザイン性を加えた空間を実現。木枠で囲まれた天井の低く居心地の良い空間です。主寝室やロフト書斎、大容量ドレスルームなど、機能的な動線設計も魅力。外観は縦葺きガルバリウムと白壁のコントラストが印象的で、スタイリッシュな仕上がりといえます。新潟県でKEEP:Sの家が選ばれる理由新潟県で理想の家づくりを実現するなら、KEEP:Sがおすすめです。シンプルで美しい設計と、人生のストーリーにこだわる家づくりで、快適な暮らしをサポートします。シンプルで美しいデザインを追求顧客の人生のストーリーに寄り添う設計洗練された職人技術の活用「Less is More」の設計思想多彩な施工事例と実績家事動線を考慮した快適な暮らしの提案新潟県で夢の家づくりを実現しませんか?KEEP:Sの専門知識と経験が、あなたの理想の住まいづくりをサポートします。豊富な施工事例や詳細な情報は公式サイトでご覧いただけます。あなたの新しい暮らしへの第一歩は、ここから始まります。株式会社山口工務店引用元:山口工務店公式HP会社名株式会社山口工務店本社所在地〒959-2034新潟県阿賀野市緑町17-17電話番号0250-62-0318設立1989年11月1日対応可能エリア新潟県新潟市北区、新潟市東区、新潟市中央区、新潟市江南区、新潟市秋葉区、新潟市南区、新潟市西区、新潟市西蒲区、加茂市、田上町、新発田市、五泉市、阿賀野市、聖籠町、阿賀町公式サイトURLhttps://www.yamahome.com/株式会社山口工務店は、自然素材を活かした木の家づくりに特化した工務店です。高断熱・高気密の技術を用いたエコハウスの設計・施工に力を入れており、温度差の少ない快適な住空間を実現します。代々培った大工技術と現代の建築テクノロジーを融合させた独自の工務店スタイルを確立しています。さらに、自社設計にこだわり、お客様のニーズに合わせた細やかな設計を行います。安全性と省エネ性を重視し、長く住み続けられる家づくりを目指しています。家づくりの強み専属の大工集団による責任ある施工左官壁や無垢フロア、造作家具を取り入れたシンプルで自然な空間設計全館空調システムを活用した、冬暖かく夏涼しい快適な住環境の実現山口工務店が手がけた住まいの施工事例引用元:山口工務店公式HP木と格子を巧みに使った和モダンなデザインが特徴です。 外観は信州唐松のドイツ下見板とガルバリウム鋼板を組み合わせ、洗練された印象を与えます。内部は吹き抜けと小上がりダイニングを中心に、開放的な空間構成となっています。引き込み式の障子や造作家具など、心にまでこだわりが見られます。自然素材を多用し、全館空調システムを採用。快適性と和の雰囲気を両立させた住まいです。最後に引用元:photoACここまで、C値・UA値の詳細や高気密高断熱住宅のメリット・気をつけるべきポイントまで生涯コストについて解説しました。C値やUA値は、建築コストが安くなる上、快適な住環境を叶えられるといったメリットがあります。しかし、それぞれデメリットもあるため、バランスを取って住まいづくりをすることが大切です。また、当メディア注目エリアの新潟で高気密高断熱の住まいを提供している住宅会社もおすすめであるため、新潟で高気密・高断熱の住まいを検討している方はぜひ検討してみてください。こちらの記事もよく読まれています!断熱性能の重要性|快適で省エネな住まいを目指すためのポイント